がんの発生は自然食で抑え込む

スキルス性胃がんステージ4を克服した千葉県木更津市の泉水繁幸(せんすい・しげゆき)さんにお話をうかがってきました。(2018年3月12日)

「あなたは、スキルス性胃がんです」

いまから5年前、身体の不調を感じて病院に行ったら、検査の後、そう医師から宣告されたそうです。その後、胃の全摘手術をしたものの、抗がん剤は一切使うことなく、いま、とても元気に過ごしていらっしゃいます。

最近は、講演会で自身の5年を振り返り、がんに悩まされている人たちに、力強いエールを送っています。

スキルス性胃がんというのは、進行が速く、転移する確率も高い、がんのなかでも最もタチが悪いがんだといいます。このがんの場合、進行度を表すステージが4になると、統計では5年生存率が10%以下という状態なのだそうです。

しかし、泉水さんはいま、重大な病気だったとは思われないほど艶々していて、お元気そのものです。

実は、泉水さんの発病については、とても驚かされる事実があります。というのも、がんが発病する何年も前から、健康に良いと言われる菜食を中心にした食生活を続けていたからです。しかも、菜食のなかでも、動物性のものを一切使わないという「ビーガン」だったそうです。

一番驚いたのは、泉水さんご自身だったでしょう。

「食べたものに思い当たるフシはない。とすれば、メンタル的なことが原因だったのではないか?」。そのころ、事業でうまくいかないことがあり、強いストレスのかかる日常が続いていたそうです。

これについては、安保徹(あぼ・とおる)新潟大学名誉教授(2016年死去)が、「がんの一番の原因はストレスである」という研究結果を発表していました。インターネット上では批判する声も見られますが、泉水さんの経緯をうかがうかぎり、安保さんの説はうなずけるものがあります。

そもそも病気というのは、「気を病む」と読むのですから、強いストレスが自分の免疫システムを損なうと考えるのは、むしろ当然と言えるかもしれません。

しかし、主な原因のひとつがストレスだったとして、日本人の多くがストレス下にある現代社会において、どのように治療に取り組めば良いのでしょうか? 泉水さんの生活スタイルにそのヒントがあると思います。

胃の全摘手術を受けた泉水さんは、まず重大なことを決意しました。それは「抗がん剤は使わない」ということ。そして、「知人から紹介されたオーストリアのルドルフ・ブレウス氏(Rudolf Breuss 1990年死去)が提唱している食事療法(=自然療法=)を徹底的に行うこと」でした。

欧米では著名な自然療法医であるブレウス氏のことは、日本ではほとんど知られていないようです。世界7か国語で100万部売れたという著作の和訳本もありません。しかし、ブレウス氏の提唱する自然療法によって、45,000人以上のがん患者が治癒しているのだそうです。

この方法と考え方はとてもシンプルです。42日間、たんぱく質は一切摂らず、新鮮な果物、野菜ジュースやお茶だけを摂ります。果物や野菜は「がんの栄養」にならないので、自然にがんが縮小して消えていくというのです。これは、以前にご紹介したファスティング(断食)と考え方が共通しているように感じます。

しかし、泉水さんの場合、さらに特徴的な取り組みがあります。それは、自分の食べる野菜を自分で育てているという生活スタイルです。それだけではなく、自分で発酵食を作っていることです。レパートリーは、味噌、梅干し、沢庵、ぬか漬け、米麹、納豆など。

手術後、ブレウス氏の勧める野菜類の食事をとるには、まず安全でなければいけません。そこで、自宅近くの畑で無農薬の野菜づくりを始めたそうです。「やはり自分で作ったものが一番安心して食べられますから」と泉水さんは言います。

もちろん、食べるものすべてをつくることはできません。可能な限り、自分の畑で栽培し、自分で食べるという生活スタイル(=生き方)が大切なポイントのようです。もともとは、環境問題に関心はなかったし、「お金があれば幸せ」といった考え方だったそうですが、いまは180度変わったそうです。

本当は肥料・農薬ともに使わない自然栽培がいいと考えてはいるものの、「私にとっては、時間をかけて自然栽培の野菜をつくる余裕がなかったので、農薬は使いませんけれど、少し肥料を使って栽培しています」。

昨年から、泉水さんは講演会によく招かれるようになり、「あくまで自分はこうしている、ということをお話するだけなんですが」と、この5年を振り返っているそうです。

お話をうかがい、私も自然栽培の畑を自分で運営していて、「自然とのつながり」にやはり大きな力があることを強く感じました。また、泉水さんご自身も、「このことを多くの人に伝えるために、がんになったのかもしれませんね」と笑いながら話しています。

この記事のテーマ「がんの発生は、自然食で押さえ込む」は、季刊書籍「自然栽培vol.12」(東邦出版刊)に寄稿された、泉水さんの読者手記の題です。がんを再発させない、具体的な闘病の様子が描かれています。ぜひご覧ください。


ところで、いよいよ泉水さんにもHalu農法を試していただくことになりました。畝立ても、お手伝いしてきました。美味しい野菜ができることを願っています。

講演会で話をすると、「医者から抗がん剤を勧められないのか?」という質問が多いそうです。ところが、泉水さんは胃を全摘したとは思われないほど元気ですし、そもそも抗がん剤を使った人より経過が良いので、この5年間、抗がん剤を勧められたことはないのだそうです。

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