検証2 「食べない」ことですべてがわかる

食べ物の安全性については、いくら言葉を尽くしても、おそらく結論は出てこないでしょう。大量の農薬が使われた遺伝子組み換え作物を原料にし、大量の食品添加物によって加工さ入れた「食べ物」によって、いまの経済社会が動いているからです。

それでもいいという人が圧倒的に多いなかで、異議を唱えるものは、ただの奇人変人でしかありません。

ですので、私は個人的にいまの食に対して危険を感じてはいますが、それを第三者に伝えて説得するのは、もはや不可能だと考えています。それでも、あえて「検証・・・」という記事をまとめているのは、社会に対する個人的な、ささやかな抵抗です。

いまの時代は言葉で理屈を述べても、あまり意味がありません。昔ほど、活字に力はなくなっています。しかも、政治家や役人がきれいな言葉を並べてウソをつく社会ですから、私が取材して事実を書いたとしても、読み手にとって、それが真実かどうかの判断がつかないでしょう。

そこで視点を変えて、自分の身に起きたことを淡々と描いてみることで、検証記事にしようと思っています。これに関しては、読み手にとっても、事実かどうか確認する方法があります。その場で質問していただき、すぐに私が答えること。もっと確実なのは、農場や講座に来ていただき、私と直接お話しすることです。そうすれば、ウソではないことがすぐにわかるはずです。もしウソなら、論理がすぐに破たんするはずです。

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では、体験談の延長で話を始めましょう。

世間的には、食の安全性について情報があふれています。「○○は食べてはいけない」とか「〇〇を食べると健康にいい」とか。現時点での私の感想ですが、とても付き合っていられません。真面目に聞いていたら、頭がおかしくなりそうです。

ならばどうするか?

答えは、偶然見つかりました。それは2017年8月から1年ほど、自然農法について無料メルマガというのを試したときのことです。

私は自然農法の研究をしています。理論もある程度出来上がり、実用化も順調に進んでいます。それまでの私は、農薬も肥料も使わない農業が一般化すれば、食の安全性の問題は根本からなくなるので、それで良いではないかと単純に考えていました。つまり、食の安全性から目を背けていたのです。

そして、メルマガで次のような記事を書きました。現代農業の問題点は、家畜の糞を肥料に使っていることである。農薬やホルモン剤などを大量に含んだエサを食べている家畜の糞を肥料に使うと、農地が不健康になり、作物も不健康になる。だから、もし肥料を使うとしても、純粋に安全な腐葉土や、畑に生える雑草などを使った堆肥は良いけれど、動物性のものはいけない──。こんな内容でした。

そして、つい人間の食生活についても書いてしまいました。農地と同じように、人間も動物性のものは良くない。食べなければ病気にならないはずだ──と。迂闊でした。畑のことは10年近く向き合ってきましたから、経験に基づいて多少は言っても書いても良いと思います。しかし、人間の健康については専門外です。偉そうなことを言う資格がありません。その時の読者は100人以上いましたし、書いて送信してしまったものは戻せません。そこで、自分で経験するしかない状況になってしまいました。

それまで、私自身はとくに大きな病気もしていないし、すぐに食生活を変える必要はありませんでした。けれども、農業についてではなく、人間の健康について意見を述べるつもりなら、それなりの根拠や証拠がなければいけません。迂闊だったという反省もありましたが、良い機会だと思って、食生活を思い切って変えてみました。具体的には、「毒になるものを食べないこと」です。

次回につづく

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