うま味の“黄金トリオ”が味覚を壊す

食品添加物のことが気になり始めたとき、私たちが最も注意したいことがあります。それは、どんな加工品でも名人の味にしてしまう調味料の存在です。

いまから13年も前に出版されていた「食品の裏側」(安部司著、東洋経済新報社刊)で明らかにされていた、人々を感動的な美味しさへと導くうま味の“黄金トリオ”というものが存在します。これを知ったのはつい最近のことでした。私は、なんという迂闊な人間なのでしょう。もっと早くに調べておくべき大事な情報です。

とはいえ、これも運命だったのだと思います。いま、このタイミングで知ることに、大きな意味があるのだと思います。もしあなたが“黄金トリオ”のことをご存じなら、「さすが」です。このことを知っている日本人は推定60万人。この数字を多いとみるか、少ないとみるか。私は、「とても少ない」と思っています。

では、初めて聞くという方に“黄金トリオ”についてご紹介します。
1. 塩
2. 化学調味料(グルタミン酸ナトリウムなど)
3. たんぱく加水分解物

この3つです。また、このうち化学調味料は、今の加工食品の表示で「調味料(アミノ酸等)」となっています。台所の加工品で確認してみてください。

さて、本題です。過剰な「塩分」に「化学調味料」と「たんぱく加水分解物」をほんの少しだけ加えます。すると、ものすごく複雑でコクのある「うま味」に変身するのだそうです。といっても、黄金トリオだけだと、変な気持ち悪い臭いがするそうですが、ここからが魔法の力の見せ所です。

これに「カツオのエキス」をほんの少し足すと「濃厚カツオだし」、「昆布エキス」をほんの少し足すと「濃厚昆布だし」、「ビーフエキス」をほんの少し足すと「濃厚ビーフコンソメ」になる。つまり、この世のあらゆる料理の「感動的な美味しさ」を、すべて人工的に、安く、手軽に作り出せる基本調味料セット。それが“黄金トリオ”なのだそうです。そして、この“黄金トリオ”が、日本中のあらゆる加工品や調味料に使われていて、すでに私たちは大量に食べている、というわけです。

平たく言うと、「食品添加物の味」ということですね。この添加物、「毒なのかそうでないのか?」という議論が、延々と続いています。ということは、現時点では、よくわからないのです。「毒かどうか」という点については。

しかし、明白な大問題が2点あります。
明白な問題点1 美味しさに騙されて、「必要な栄養が取れている」と錯覚すること。
明確な問題点2 黄金トリオの味が強すぎるので、無添加の味が物足りなくなる。つまり味覚がマヒする。

いかがでしょうか。私は、これこそが大問題だと思っています。まず、必要な栄養が摂れなければ健康を維持できません。そして、味覚がマヒすると毒を食べても気づきません。

これは私がそうであったので、私自身の身体に対しても、子供たちに対しても、本当に申し訳なく思っています。だから、懺悔の意味も込めて、「究極の健康レシピ」を提案しました。

いまからでも間に合うと信じましょう。私も自分自身の身体を使って、「無添加生活」に全面的に切り替え中です。ちなみに、無添加生活にチャレンジすると、わりと早く味覚がリセットされる気がします。ただし、家で食べるものはともかく、外食で“黄金トリオ”を避けるのはほぼ不可能です。どうすれば良いか、その対策も含めて人体実験を続けるつもりです。


“黄金トリオ”の情報は、食品添加物のスペシャリストであり、おそらく日本で初めて業界の内部告発をした安部司さんの著書「食品の裏側」(東洋経済新報社刊)から引用しました。著者の安部さんにも直接、いくつか疑問点に答えていただきました。自ら自然農法の農園も持っている信頼できる人物です。

「食品の裏側」は60万部を超えるベストセラーですが、問題の重要性から考えると、少ない数字に思われます。まだ読んでいない方には、お勧めです。

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