グリホサート裁判ニュース~ドイツでは2週間連日連夜⁉

除草剤ラウンドアップの主成分である「グリホサート」に発がん性が認められた米・カリフォルニア州の裁判結果は、やはり世界中で大騒ぎになっているようです。

この裁判は、小学校の庭の手入れを仕事にしていた男性が、グリホサートの使用によって悪性リンパ腫(末期がん)になったとして、開発者のモンサント社を相手取って訴えたものです。2018年8月10日(日本時間8月11日)、陪審は全員一致でモンサント社に対し、日本円で約320億円という巨額の賠償金を支払う命令を下しました。

さて、つい先日都内で開かれた、あるオーガニックの講座の一幕です。この講座に参加した知人の女性からうかがった話です。

講義が終わり、質疑応答の時間になりました。そこでこの女性が、講師に質問したそうです。
「日本では、カリフォルニアの裁判のニュースはほとんど流れていないし、そもそも農薬については話題にならないけれど、ドイツではどうなのですか?」

この質問に、会場はざわつきました。参加者は、誰ひとりグリホサートのことを知らなかったからです。

そして、さらに驚いたのは、講師のほうでした。この講師は、ドイツ在住の日本人女性で、オーガニックのコンサルタントを仕事にされているレムケ・なつこさんという方です。日本に帰国した際に開いた講座での出来事でした。

レムケさんは、「みなさん、ご存じないのですか⁉ このニュース、ドイツでは2週間、連日連夜、マスコミで流れていましたよ」ととても驚かれ、その反応に、会場の受講者たちはさらにビックリするという始末。

日本人は、農薬に対してあまりにも無頓着で無防備であることが、こんな場面からも読み取れます。逆に、ドイツでの農薬に対する社会の反応や、オーガニックに対する意識の高さは、欧米では常識になっているようです。

どうやら、命に直結する「食べ物の安全性」については、先進国のなかで唯一、日本だけが知らないうちに置き去りにされてしまったのでしょう。横並びが大好きな国民性の日本。いまだに欧米と横並びだと思っていたのは、完全な“周回遅れ”だったのです。なぜこんな事態になってしまったのでしょうか。

私自身も、「自然農法を研究していれば、農薬はもともと使わないのだから、それでいい」と農薬の問題に向き合ってこなかった自分を情けなく感じています。なぜなら、私の子供や孫たちの周りには、いまも毒(農薬)まみれの食べものがあふれているからです。

食の安全に無関心な日本人は、いまや欧米先進国からは、完全にバカにされている存在なのだそうです。そういう話が、あちこちから聞かれるようになっています。とても残念で、悔しいです。

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