本当の食糧自給率~国として成立していない⁉

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ずいぶん昔から、「日本の食糧自給率がどんどん下がっている。何とかして自給率を上げよう」と日本政府は社会に呼び掛けています。しかし、それがただのポーズだとしたら?

日本の食糧問題には、政府も、政治家も、役人も、学者も、財界も、だれひとり触れない事実が隠されています。医療も、福祉も、教育も、そういった分野の人々はまったく気づいていないでしょう。

おそらく、農業にかかわる、ごく一部の人間だけ気づいている、とても深刻な問題です。

それは、現代農業が肥料に頼り、そのほとんどを輸入に頼っているという事実です。日本の食糧自給率は年々低下していて、直近の数字ではカロリーベースで38%です。しかし、もっと深刻なのは、肥料の自給率です。

肥料の3大要素と言われる窒素、リン、カリウムは、どれも天然資源を原料にしていることは、あまり知られていません。窒素は石油・天然ガス、リンとカリウムは天然鉱石。そして日本は3つとも、ほぼ100%輸入に頼っています。

つまり、本当の食糧自給率は、「ほぼゼロ%」なのです。

自給率ゼロ%で独立国家と呼べるのかという疑問は残りますが、それはさておき、問題はその先です。天然資源の埋蔵量です。採掘量から計算すると、原油は40年、リン鉱石が300年、カリウム鉱石が370年で枯渇するといいます。
データはみずほ情報総研より。

肥料の中でも「特に重要」と農家が考えている窒素肥料は、40年後になくなってしまいます。仮に天然ガスで延命できる可能性があっても、輸出国が日本に出してくれるとは思われません。

リン鉱石についても、「石油より早く枯渇する可能性がある」と一時大騒ぎになり、アメリカは輸出を停止しました。そして、いま日本が頼りにしている中国もいずれ禁輸措置を取ることは必至です。そうなったとき、日本は選択を迫られるでしょう。

大量の国民を餓死させるか、100%海外からの食糧に頼るか。

(仮に100%輸入に頼るとしても、いずれ世界中の肥料栽培が行き詰まることになります。最終的な選択肢は餓死しかありません)

しかも、遠い未来の話ではなく、いま生まれてきている子供たちが働き盛りになるころ、間違いなく目の前に現れる問題なのです。日本の政治家や食にかかわる人たちは、本当にこのまま放っておくつもりなのでしょうか?

肥料に頼らない農業の研究は、意外に緊急性が高いのです。

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