医療と食品業界のタブー?

考えてみれば、毎回、とても不思議に感じていたことを思い出しました。医療関係の情報を集めようとすると、例えば「ワクチンは危険である」とか「ワクチンは不要である」とか。あるいは、がん治療に「抗がん剤は効かない」とか「抗がん剤はかえって免疫力を低下させる」とか。「実は●●だった!」というような裏話に行き着きます。

食品添加物の情報を集めると、例えば「化学調味料は味覚をマヒさせる」とか、「栄養価の低い食べ物ばかりになって健康を損なう」とか。これも、「実は●●だった!」というような裏話に行き着きます。

どちらも、業界の裏側は存在するのですが、その先の問題については、まるでタブー扱いのようにあやふやになってしまいます。それは、薬の材料や食品添加物への残留農薬の問題です。

昨年の10月、アメリカの栄養学の権威といわれるコリン・キャンベル博士の講演を直接聴いたとき、「動物性たんぱく質ががんの原因である」という明解な答えを示してくれました。(ステーキ屋やハンバーグ屋さん増えていますが、食べすぎは本当に危ないと考えています)

しかし、説得力のあるキャンベル博士の言葉のなかにも、たったひとつだけ、腑に落ちない点がありました。それは「農薬」の影響についてです。彼は、講演のなかで、動物の肉や卵、乳製品を避けることを勧めはしましたが、家畜のエサの問題、とくに農薬については一言も触れることはありませんでした。(どう考えても、彼は農薬が怪しいと思っているはずです)

また、話は変わりますが、以前、がんの免疫療法を行っている神奈川県の医師にお話しを聞いたことがあります。免疫療法は、保険対象外のものが多く、その医師の治療法も保険対象外です。「私も病院経営が大変なので、保険治療を取り入れようしました。ところが、いまの保険制度は、がんの治療に効果のない治療法にしか保険が適用されないのです」。

そんな話を聞くと、「日本の医療業界は末期的だ」と思います。しかし、本当に問題なのは、その先にあります。医師は続けます。「がんになった患者さんがウチに来て、もっとも心配しているのが食事です。『何を食べたら良いですか?』と必ず尋ねられる。けれども、私たちには、『これが良い』と勧められる食べ物の情報がないのです」と。

ここでわかることは、患者は「食べ物が治療の肝であることを本能的に知っている」ということ。そして、いまの医療業界には「食の問題」に切り込むだけの情報や手立てがないということです。「食の問題」とは、もちろん農薬や食品添加物の問題のことです。

どう考えても、現代人の不調の原因は「食べ物」であるに決まっています。これは直感的にほとんどすべての人間がそう感じていることでしょう。「食べ物ではなくて、運動不足とストレスだ」と考える人もいるでしょう。それはおそらく2次的な問題だと、私は考えています。

先日、「グリホサートという除草剤の成分を浴びたことによって悪性リンパ腫になった」というアメリカ人男性の訴えに対して、カリフォルニア州サンフランシスコの裁判所(陪審)は、被告のモンサント社に対して、原告男性への慰謝料と懲罰的罰金を含め総額約320億円の賠償金を支払うよう命じました。

被告の男性は末期がんですから、お金が支払われたとしても、決して喜ばれるものではありません。しかし、この裁判にはとても重要な意味があります。それは、グリホサートという農薬が、あらゆるルートから「食べ物」に混入しているという事実にスポットライトが当てられたからです。

例えば、農家ではない一般市民の尿や母乳からグリホサートが検出されていることや、子供の予防接種のワクチンからもグリホサートが検出されていることが明るみに出てきたのです。

ネット検索すると、モンサント社やそれを擁護するような団体の情報もあふれていて、この問題が常にうやむやにされていたことがわかります。ところが、この裁判結果を受けて、グリホサートの毒性や危険性に関する情報が、ここぞとばかりに世界中を駆け巡っているのです。

医学にしても、栄養学にしても、もとになる農作物や食肉への農薬汚染は、見逃してはいけない問題のはずです。例えば、「小児用ワクチンからグリホサートが検出された」という事実に対して、日本の医師たちはどう考え、動くのでしょうか。

いままでは、“分野が違う”と敬遠されていたかもしれませんが、今回の裁判の結果をきっかけにして、いよいよ一般市民に真実が明かされるときが来たのかもしれません。世界中で議論の題材になっている農薬汚染の問題は、日本でも議論されなければいけないと思います。

私たちの子供や孫のために。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です