「働くのは食べていくため」という洗脳

食と健康について突き詰めて考えていくと、私たち現代人はとても危うい状況にあることがわかります。学校の教師からも、親からも、社会のいたるところから「働かざるもの食うべからず」とか、「社会に出たら勤労する義務がある」とか、とにかく働くようにプレッシャーを与えられます。

そのうち、「学校を出たら、どんな仕事でもいいから働きに出なければいけない」と思い込むようになります。そして就職し、どんなに嫌なことがあっても、「食っていくためだ」と我慢します。しかし、心と身体が耐え切れなくなると、病気になります。

病気になるのは、いま歩いている道が間違っているという、自分の魂からのメッセージだと言われています。スピリチュアルの世界では。

しかし、このことは科学的にも正しいということに最近気づきました。なぜなら「食っていくため」に働くのであれば、「食い物をつくること」こそ本当の仕事だからです。つまり、正しい食べ物をつくる農業こそ、私たちが心の奥底から望んでいる仕事であるはずなのです。

私たち人間は、動物に分類されます。食べ物を探して動き回る生き物だからです。1万年前に農業が始まり、狩りや採集をしなくても、豊富な食べ物を手に入れることができるようになりました。

人口が爆発的に増えた現代社会。いま私たちの暮らす社会には、美味しそうな食べ物がたくさん売られています。私たちは働いて給料をもらい、好きな食べ物を買って「食を楽しむ」ことができます。

そのため、私たちは「自分の意思で食べ物を選び、購入し、食べている」と思っているようですが、実はそれこそが錯覚なのではないでしょうか。誰が作ったかわからない農作物や食肉。においや色、舌触りを良くするための食品添加物。豊富な食べ物は、いかにも選択肢がたくさんあって、私たちが自分の意思で選んでいるような形にはなっていますが、残念ながら、ほとんどの食べ物は、実は食べ物とはいえないシロモノです。

(そのことは、自分で食生活を変えてから、味覚が変わり、初めて気づくことができたわけなのですが……)

米や小麦粉、野菜、果物。これらの生産現場をあなたは直接見たことがあるでしょうか。家畜や養殖魚は、何を食べているか知っているでしょうか。

いま口にしているものによって、私たちの身体はつくられています。そして2人に1人はがんになります。たくさんの人がアレルギーに悩まされ、大量の薬を飲んで日々の生活を維持しています。

そんな生活は、現代人にとって避けることはできないのでしょうか。私は健康に暮らしたいと思いますし、なにより孫が元気でいられることが最も大事だと考えています。そのためには、やはり自分で本物の食べ物をつくる以外に方法はないのだろうと、いまは特に強く思います。自然農法は、その要求にこたえてくれる農業技術です。

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