“大好きなメニュー”を我慢する?

このブログは、「究極の健康レシピ」をお勧めすることが第一の目的で開設したのですが、いくら健康になるからといって、いきなり食生活を激変させることは、おそらく“至難の業”だと思っています。実際、私自身もすぐに実行できたわけではありません。

子供のころから化学調味料にすっかり慣れてしまい、最近まで何の疑問も持っていなかったのですから。

正直なところ、食生活を変える決心をしたというより、行き掛かり上、そうせざるを得なかったというのが正確な表現です。昨年夏、自然農法の研究をまる7年も続けてきて、ある結論に達しました。

それは「農薬はもちろん、肥料を使わないほうが、健康で美味しい野菜ができる」ということです。さらに、病気や虫食いの原因は、動物性の肥料、とくに家畜糞を発酵させた堆肥を使うことではないか、という確信です。どう考えても、家畜糞の肥料を使った野菜や果物は、まずいし、腐りやすい。それは紛れもない事実なのです。

そのころ、Halu農法という自然農法を普及するため、無料メールマガジンの配信を始めました。テーマは「食と健康」です。そのなかで、私個人の考えとして、「食生活から動物性の食べ物を取り除けば、腸内環境が劇的に変わり、健康を手にすることができる」と書きました。ところが、発信してしまったあとになって、「とんでもないことを書いてしまった!」と焦りました。

私は栄養士でも医師でもなく、食の専門家でもなんでもありません。いくら畑での経験があるからと言って、いきなり人間の健康について持論を押しつけるなど言語道断です。「しまった、軽率だった」と反省し、仕方なく自分の身体を使って検証するという責任を負うしかありませんでした。2017年8月末のことです。

それまでの私は、現代栄養学の言いなりでした。しかも、テレビの健康番組に出てくるお医者さんの意見を鵜呑みにして、肉、魚、野菜、ご飯をバランスよく食べることに何の疑問も持ちませんでした。料理番組では、講師が当たり前のように「だしの素」を使うので、私も喜んで使いました。

そんな食生活から、動物性のモノを一切断ち切ることにしたのです。肉、魚、卵、乳製品。スーパーの買い物では、これらを一切買わないようにしました。といっても、打ち合わせなどで外食するときには、出されるものは食べましたから、100%植物性のものというわけではありませんでした。

それでも、日常生活から動物性のものが消えると、食卓はとても寂しいものになりました。肉類がない夕食など、私の常識ではあり得ません。それでも何とか続いたのは、たぶん「甘辛」の味付けに助けられたのだと思います。

野菜天丼やきんぴらごぼうなど、みりんと醤油で少し濃い目に味を付けると、とても満足感のある食事になります。肉の替わりにキノコ「シメジ、エリンギ、エノキ、マイタケ」など。カレーのルーやトマトソースに使うと、とても美味しいこともわかりました。

不思議なことに、1か月もすると、肉を食べたいと思わなくなってきました。それと同時に、お腹の周りの脂肪がみるみる減ってきたのです。肉断ちを始めて2か月後、72㎏の体重が64㎏になっていました。私はダイエットしたわけではなく、いつも食べたいだけ食べていたのに。

このあたりから、「人間はなぜ太るのか?」という疑問が湧き、それから農薬の本当の恐ろしさとか、食品添加物の本当の恐ろしさを調べ始めたというわけです。

もし、「ダイエットもしたいし、病気も治したいけれど、肉や魚、乳製品が大好きだから、それを食べないなんて無理」という場合、それでも動物性のものを食べる全体量を減らすことで、じわじわ痩せていくはずです。その理由は好転反応の記事で書いたように、身体に入る毒の量が減るからです。

本当は、2か月間ぐらいは完全に止めることをお勧めしますが、どうしても止められない場合は、(特に肉の場合)農薬が大量に使われた飼料作物を与えられたのではなく、自然の牧草や穀物で育った家畜肉や卵を食べると良いと思います。

グラスフェッド(grass fed)と言われる牛肉は、文字通り牧草のみで育っていて、かなり安全であると推測されます(もちろん、自然に生える牧草のみを食べさせているという意味です)。日本にも、グラスフェッドの牛を育てている生産者はいます。また、ほぼ完全な自然のもので育った鶏の卵もあります。ただし、想像以上に高価なので、特別な日に通販などで購入するのはいかがでしょうか。こうした食べ物は、文句なく美味しいです。(私はお金をかけず質素な和食でとりあえず満足しています)

日常の食事でもっとも大事なのは、きっと「美味しく食べること」なのだろうと思います。ですから、まずはお試しで1週間、もう少し粘れそうなら1か月。たぶん、味覚がリセットされるので、美味しさの自分の基準そのものが変化すると思います。そうなれば、きっと自然に痩せていくし、身体の動きが良くなはず。

逆に、「今までの食生活を変えられないよ」というなら、そのまま続けて良いと思います。解毒力があるうちは、何を食べても大丈夫です。歳とともに解毒力は落ちますから、私もそうでしたが、急に太ってきて体調不良になれば、肉断ちもそれほど辛さを感じることなく始められると思います。

ただし、見るからに身体の脂肪が増えたと実感している人は、なるべく早めに毒を控えて、少しずつでも溜まった毒を外に出すことをお勧めします。深刻な病気が発症してからのデトックス(毒出し)は、精神的にも肉体的にも過酷なものになるでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です